日本人の三大疾患といえば1位はがんで、それ以降は心臓、肺炎、そして脳卒中と続きます。それに伴う死因も、このままの順位をたどります。ストレスにあふれた現代社会では、患者数は増加するばかりです。既に高齢化路線をひた走る国内では、深刻さを増しています。
なかでもがんの発生率は約50%となっており、高齢者の2人に1人という恐るべき統計結果です。がんの治癒率は、いかに早期に発見できるかにかかっています。そのために最も適した検査方法は、がん検診です。専門医がしっかりと検査を行い、これらの実施によりがんの発生率が減少するとの有効性が、科学的にも証明されました。
がん検診は検査機器を備えた専門病院や、自治体でも行われます。一般的な検査の結果疑いがある場合には、さらに踏み込んで専門的な検査を受ける仕組みです。まず一般的に実施されるのは胃がんや肺がん、大腸がんの検査になります。女性の場合は乳がんや、子宮がんなどの検査項目もあります。
がん検診の具体的な内容は、胃の場合にはバリウムを飲むエックス線検査を受けます。病院や専門機関で受ける人間ドックを利用する場合には、自治体とは違い内視鏡検査です。肺についてはエックス線検査と喀痰細胞診が、状況により選択されます。日本人女性に一番多い大腸がんでは、便潜血反応検査が実施されます。
女性の労働力はかつてに比べ、比較にならないほど高まっており、女性たちの受診の必要性も同時に高まっているといえるでしょう。